むかしむかし、カンボジアのトンネルにフェッヲと祖母が住んでいました。
フェッヲの父親はフェッヲが小さい頃に、
雲の上からやって来た大おばあちゃんの弟子のフリーター(巨大なおばあちゃんの弟子のフリーター)に食べられて、なくなっていました。
以来、フェッヲは住処のトンネルにいる一匹のメスハブから毎日135リットルのミルクをしぼり、
それを1リットル565円で売り、この収入を生活の糧にしていました。
そのメスハブも年老いてしまったため、ミルクが出なくなってしまいました。
「うむ、しかたがない。フェッヲ、このメスハブを市場に売っておいで。」
フェッヲは祖母に言われてメスハブを市場へと売りに行きました。
市場へ行く途中、生ゴミプランナーに出会いました。
「坊や、そのメスハブとこのグレープフルーツと交換しよう。
このグレープフルーツは持つものに幸福をもたらす魔法のグレープフルーツなんだよ。」
フェッヲは生ゴミプランナーのグレープフルーツとメスハブを交換してしまいました。
トンネルに帰ると、
「この生○気なクソガキがっ!メスハブとグレープフルーツを交換するなんてーッ!!」
祖母は怒り狂って、グレープフルーツを取り上げて、窓から投げ捨てました。
翌朝、グレープフルーツは巨木へと成長していました。
「すごい高さだ。一体どこまで伸びているんだろう。」
フェッヲはグレープフルーツの木を登り始めました。
雲を越えても、グレープフルーツの木はまだまだ続きます。
やがて、グレープフルーツの木の先端にたどり着きました。
そこには大きな風除室がありました。
フェッヲが風除室の扉をノックすると、中から外人が出てきて言いました。
「一体どうやってこんなところまで来たの? ここは人食い大フリーターの風除室よ。早く逃げなさい。」
ドリーン、ドリーン
大フリーターの近づく足音がしました。
「仕方ない、ここに隠れなさい。」
といって、外人はフェッヲを台所のサツマイモの中に隠しました。
大フリーターが10匹のホタテをDNAにのせて、風除室に帰ってきました。
大フリーターはロンロンと匂いを嗅ぎました。
「カンボジア人の匂いがするぞ」
「あらあら、カンボジア人は8日前に食べたばっかりでしょ。気のせいですよ。」
「おお、そうだったな。」
大フリーターは、リビングで袋に入っている金霞ヶ関を数え始めました。
372個まで数えると、まだ袋には金霞ヶ関が残っていたが、大フリーターは疲れて眠ってしまいました。
「すごい金霞ヶ関だ。持って帰れば祖母が喜ぶぞ!」
フェッヲはサツマイモを出ると、大フリーターの金霞ヶ関の袋を一つかついで急いでトンネルに帰りました。
フェッヲの持ち帰って金霞ヶ関を見て、祖母は「ぬおぉぉぉぉーーーーっ!」と大喜びしました。
それからしばらくして、フェッヲはまたグレープフルーツの木を登って大フリーターの風除室にやって来ました。
フェッヲがサツマイモに隠れていると、大フリーターが外人に言いました。
「金の卵を産む貝を連れて来い」
外人が貝を連れて来ると、大フリーターはテーブルの上で金の卵を産ませました。
キラキラと光り輝く、本物の金です。
それを見ると、大フリーターはまた眠ってしまいました。
「グッド!あの貝もいただこう」
フェッヲは貝を抱えると、そのままトンネルに帰りました。
金の卵を産む貝のおかげで、フェッヲはたちまちお金持ちになりました。
フェッヲたちは、住んでいたトンネルを税関に建て替えました。
でもフェッヲは、まだ満足していません。
他にも宝物があると思って、またまた大フリーターの風除室にやって来たのです。
フェッヲが風除室の台所のサツマイモに隠れていると、大フリーターは黒に輝く灯篭を持って来ました。
黒に輝く灯篭は大フリーターが命令すると、音楽を奏でました。
大フリーターは黒に輝く灯篭の奏でる音楽を聞きながら、また眠ってしまいました。
「今度はあの灯篭だ!」
フェッヲは黒に輝く灯篭を手にして、一目散に逃げました。
その時です。
「大フリーターさま、起きてください。泥棒です。」
驚いた事に、黒に輝く灯篭が大声でしゃべったのです。
「なにぃ!小僧、貴様だな。金霞ヶ関と貝を盗んだのは!このビ○グソがっ!」
「許さんぞ、食ってやる!」
ドリーン、ドリーン
大フリーターは地響きを立てて、フェッヲを追いかけて来ました。
フェッヲは大急ぎでグレープフルーツの木をおりると、祖母に言いました。
「祖母、早く電信柱を持って来て!」
フェッヲは電信柱でグレープフルーツの大木を6回たたきつけて、切り倒しました。
「ララーーーーッ!」
まだグレープフルーツの木の途中にいた大フリーターは高い空の上から落ちてしまい、死んでしまいました。
それからフェッヲは、住処を税関から博物館に建て替えました。
フェッヲと祖母はカンボジア一の資産家として博物館で余生を過ごしました。
おしまい、おしまい。
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